円空と十一面観音
円空は江戸時代の木地師の娘が生んだ私生児だった。その後子供のころこ母が亡くなり孤児となった円空は私度僧(官の許可を
得ないで出家した僧)となった。円空の彫像は全国で五千体程あると言われている。寛文6年(1666)円空は北海道に渡り
2年間の遊行のあと青森県弘前市に戻りそこから秋田の遊行を行った。男鹿半島は異国の歴史と異邦人たちの漂着など多くの
伝説があり、それらを背景にした男鹿半島本山、真山は最大の修験場でした。赤神神社に着いた円空は院主に滞在の許可を得て
十一面観音像を作仏したのです。これは五社堂客人権現堂に祀られており、円空前期最終盤の傑作といわれています。一本作り
ならではの素朴さと力強さが、見る者の心を穏やかにさせてくれます。円空はこの作を境に後期の作風の境地にはいっていきま
す。この十一面観音は現在向かって右側2番目の「客人権現堂」に奉納されています。


村岡先生は円空研究家としても知られております。
五社堂大規模改修工事が竣工し、五社堂に十一面観
音が戻る際お出でいただき一緒に梱包を開封してい
ただきました。画家としても著名な村岡先生に
十一面観音像を描いていただき、それを護符、色紙
としてご用意いたしました。


     村岡 信明  1932年東京生まれ 国立モスクワ・スリコフ芸術大学名誉教授
プロフィール
“1945年東京大空襲に生き残った東京原人”
毎年、ロシア・東欧・ヨーロッパを中心に訪れている。今までに世界の約32カ国300余都市を訪れ、歴史・民族・宗教・建築を
主題に描きつづけている。特に1991年には社会主義圏崩壊前夜の東ドイツ・ハンガリー・チェコ等を歩き「セピアの旅漂」と
呼ぶ一連の歴史作品を描き上げている。
【最近の主な国際企画展】
●ロシア連邦文化省主催「日本の旅漂」「ロシア・東欧の旅漂」       於:国立モスクワ東洋美術館
●ベラルーシ共和国文化省主催「日本・ベラルーシ国交樹立記念展」      於:国立ミンスク美術館
●駐日ロシア連邦大使館主催「日本・ロシアの旅漂」            於:同大使館・在大阪ロシア連邦総領事館
●東京都主催敗戦50周年記念「レクイエム東京大空襲」            於:東京国際フォーラム等
●神戸市主催・JR西日本主催「世界の旅漂」等、日本国内における企画展多数
●新居浜ロータリークラブ・愛媛新聞社主催「阪神大震災チャリティ美術展」 於:県立新居浜郷土美術館
●受賞「ロシア連邦文化大臣賞」歩か多数
【国際企画展】
●ハンガリー初代国王戴冠1千年記念フェスティバルinブダペスト「現代日本・ハンガリー美術展」
●ベルギーにおける「円空展」
【収 蔵】
スペイン・ダリ美術館
エルミタージュ美術館
国立モスクワ東洋美術館
国立ミンスク美術館
キルギス国立ビシケク美術館
キプロス銀行
ロシア連邦大使館
駐日ウズベキスタン大使館
サンクトペテルブルグ日本語学校     等海外美術館、企業、個人、多数
【著 書】
東京大空襲・死と生の記憶「赤い涙」
画集「ソ連・東欧の旅漂」「日本の旅漂」
エッセー「未知とひとりぽっち」
【執筆連載中】
美術専門誌アルテクス「創作の美学」
【その他】
円空聖美学会主催
日本美学会員


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